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「ブログ論壇の誕生」 佐々木俊尚著 文春新書を読んで

2008 年 11 月 10 日 コメントはありません

ブログを始めてコメントをもらったり、トラックバックをしてもらったりしてうれしかった。やっぱり人ってつながる事で認識される事でうれしさを感じることができたことがすごいと単純に思った。

ブログを始めたこともあり、たまたま書店で見かけた佐々木俊尚氏の「ブログ論壇の誕生」を読んだ。

この本は、ネットをしたことがない、新聞やテレビなどの既存のメディアから情報を入手することが当たり前になっている人にとっては始めて知ることが多いのではないだろうか。私も正直にいうと本書を読んで始めて全体像が分かった所もある。結構ネットでは色々事件というかトピックスって多いという感想を持った。

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文庫の帯

新しく巨大な言論の波

マスコミを揺るがし

政治を動かし

旧弊な言説を一掃する

I ブログ論壇はマスコミを揺さぶる

毎日新聞低俗記事事件/あらたにす/ウィキペディア

II ブログ論壇は政治を動かす。

チベット問題で激突するウヨとサヨ/ニコニコ動画/
志井和夫の国会質問/安倍の窮地に暗躍した公国ロボット

III ブログ論壇は格差社会に苦悩する

辛抱を説く団塊への猛反発/トリアージ/承認という問題/ケータイ

IV ブログ論壇はどこへ向かうのか

『JJ』モデルブログ/光市「1.5人」発言/
青少年ネット規制法/ブログ限界論

本書ではブログといった方法論だけにこだわらず、ブログと既存のメディアとの違い、ニート/ワーキングプアなどに代表される格差問題など多岐にわたりネットでの情報発信とその受け手について書かれている。

本書では毎日新聞の事例を一番初めにあげている。

毎日新聞の英語版サイトがひどすぎる まとめ@wiki

詳しくは上記のサイトにまとめられているが、毎日新聞の英語版のホームページに日本の事が誤解されかねない記事がたくさん掲載されていて、長い間放置されていた。そこでネットユーザが毎日新聞に抗議を行った事件である。最終的には毎日新聞が謝罪して終わった。詳しくは http://www9.atwiki.jp/mainichiwaiwai/pages/34.html に掲載されている。

本書ではこの事件についてテロなどに代表される「非対称戦争」をたとえに出して説明している。毎日新聞から見ると具体的な相手が見えないので対応に四苦八苦していることについて考察を行っている。

また、新聞との比較では以下のように指摘している。(42ページから引用)

今の日本の新聞社にこうした分析力は乏しい。論考・分析の要素に限って言えば、いまやブログが新聞を凌駕してしまっている。新聞側が「しょせんはブロガーなんて取材していないじゃないか。我々の一次情報を再利用して持論を書いているだけだ」と批判するのは自由だが、新聞社の側がこの「持論」部分で劣化してしまっていることに気づかないでいる。ブロガーが取材していないのと同じように。新聞社の側は論考を深める作業ができていないのだ。

たとえばある事件が起こったとき、論考はテレビ・新聞はそれほど違うものは出してこない。テレビや新聞は確かに何が起こったかは報道してくれるが、なぜこのようなことが起こったかを分析するときに、どこのテレビも同じような解説になることが普通である。このことは上杉隆氏の「ジャーナリズム崩壊」にも同様の指摘がなされている。

ブログは今結構な数があり、中には新聞記事の間違いを指摘したり、より一層掘り下げてニュースなどを解説することがある。ようはブログは新聞を補完することもできると言うことなのだと思う。

ニコニコ動画が小沢党首の動画をアップしたときの顛末やネットウヨク・ネットサヨク、格差社会についてネットから見える問題を指摘している。

私が思ったこと

先の米国大棟梁選挙ではネットの特性を活用できたオバマ氏が勝った。実際にネットがどれくらいの役割を果たしたかは私はよく分からないが、一定の役割を果たしたのは間違いない、しかしながら日本ではそのようなことが起こるのはまだもう少し先になると思う。

いま選挙に行く人(50代以上)の人はネットでブログを書いたりしないし、おそらく他の人が書いたブログを読みもしないだろう。そもそもインターネットを利用できる人は少ないのではないか。また、若年層はネットを携帯でする人が多いがそもそも政治などの込み入った話題を携帯でするのには難しい。またネットで個々人が選挙のような込み入った話題をするのはPCでネットを利用する人が多いのではないだろうか?

また、ネットに限らず自分の意見を主張したり冷静に議論することが苦手な日本人にはブログやテクノロジー以外の何かの仕組みやきっかけが必要になるのではないだろうか。

したがってブログ論壇は米国で見られるような形で日本にすぐには根づかないのではないだろうか?

すくなくともあと2年くらいはかかるのではないかなと思う。

カテゴリー: 2ちゃんねる, blog, mixi, はてな, ネット, ヲチ, 書評 タグ:

2ちゃんねるだけが「悪」なのか?

2008 年 11 月 2 日 コメントはありません

インターネットの闇の部分について論じられるときに必ずといって引き合いに出されるのは2ちゃんねるである。

また、2ちゃんねるの問題点についてまとめたサイトも存在する。ネット上の誹謗中傷と言えば2ちゃんねると多くの人は考えているのではないだろうか?特に2ちゃんねるを利用したことのない人にはそのような傾向が高いのではないだろうか?

本サイトの考えを言えば、2ちゃんねるが「悪」かそうでないかは利用者によって異なると考えるが、確かに「悪い」利用者が一方的に被害妄想に取り付 かれ一方的に攻撃する事もでき実際にそのような事件が報じられる事はあるが、それは何も「2ちゃんねる」を利用しなくても他のサービスでも行えることも事 実である。

実際に私の管理しているページでの観察対象者は2ちゃんねるだけでなくありとあらゆるサービス/手段で手前勝手な主張を行っている。2ちゃんねる以外で彼が自分が敵と認定した相手を誹謗中傷を以下のサービスを利用して行っている事も事実としてある。

  • amebro
  • geocities
  • livedoor したらば掲示板
  • livedoor wiki
  • goo
  • mixi

ようは誹謗中傷を行おうと思えば何も2ちゃんねるにこだわらなくても行えるのだ。
それなのになぜ2ちゃんねるはイメージがこんなに悪いのだろうか?

一番大きな要因としては「利用者が多い」掲示板であるからと考える。利用者が多いほど「変な人」が含まれる確率も高くなるだろう。

2ちゃんねるの問題点についてまとめられたページはいくつもある。正直に私の感想を言えば参考になる情報はたくさんあると思うが「感情的」な発言が 多いので信用性においては「?」が付きその点は残念だと思う。また、「2ちゃんねる」だけを悪くいっても賛同者は得られないのではないかと思う。

2ch裏の歴史と噂話と真相
2ちゃんねる の攻撃から身を守るためのブログ

これらのサイトにあげられているように2ちゃんねるにまったく問題点はないとは言わない。私も2ちゃんねるに問題があるとは思う。しかしながら、「第十二章・2ちゃんねる管理人の言動と性格」で取り上げられている通り2ちゃんねる管理人を必要以上に誹謗中傷したりする理由も分からない。批判者が人格攻撃をされるのが「悪」と思うのであれば、2ちゃんねるの管理人に対しても行うべきでないと私は考える。

また、後書き 旧レジスタンスよりには以下のような文章がかかれている。

<コミュニケーションを欲される皆様へ>
コミュニケーションを欲される皆様へ。
2chは匿名で馴れ合えるサイトです。しかし、匿名である為に他人と親交を深める事はできず、独りぼっちである事には変わりありません。
2chで他人と親交を深めるには、匿名ではなく“固定ハンドル(ハンドルネームを明記して投稿する事)”で通さねば為りません。しかし、それには“プロ固定に目を付けられれば、盛り上げの為のスケープゴートにされる”というリスクが付きまといます。
他人と安全に親交を深めたくば、どうか2chではなくMIXIをご利用下さい。

これではまるでmixiはまったく問題がないようにかかれているが、mixiでも問題があることは指摘されている。

mixiの安全神話崩壊 まとめサイト
にかかれている通り、mixiにも問題が指摘されているのは事実である。一方的に2ちゃんねるだけ悪いふうにいうのは片手落ちではないだろうか?

2ちゃんねるそのものが悪いのではなく、インターネットの匿名性を悪用して「嫌がらせ」する利用者が悪いというのが私が一番言いたい事である。また 確かに2ちゃんねるである書き込みを削除したいと思う場合、結構手間がかかったり問題点があるのも事実ではある。しかしながら、2ちゃんねるに限らずそれ らのサービスを提供する側は一つ一つの書き込みに対して「正義」か「悪」かを判断することは出来ない事実について語る必要があると考える。

そもそもインターネットで何か書かれたものを削除する事は2ちゃんねるに限らず難しいと私は認識している。

なぜならクレームがあったらすぐ消すなどの措置をしたら誰もそのサービスを利用しなくなるということと各種プロバイダーはそもそもその発言についてそれが削除するほど「善悪」であるか判断する機能は持っていないからだ。
プロバイダーの権限では容易に削除できないのは削除したら「表現の自由」で訴えられたりする可能性もあり、その度に法律の専門家に問い合わせることもコストとなるだろう。
禁止用語や差別用語などを利用して明らかに誰かを罵倒しているということがなければ、なかなかプロバイダーは対処できないのが現実である。

2ちゃんねるやmixiなどのサービスの問題点について指摘することはもちろん重要であると考えるが、しかしながらインターネットの初心者や若年者などにインターネットの利点だけでなくトラブルに巻き込まれる「怖さ」について啓蒙することが一番重要なのではないだろうか?

カテゴリー: 2ちゃんねる, mixi タグ:

ネットの特性が理解できない人の発言の怖さ

2008 年 10 月 30 日 コメントはありません

mixiでまた利用者が調子に乗って武勇伝を語ったことでネットを騒がした事件があった。

サイゼリヤに不正要求の高校生、謝罪して返金

mixiは会員制のSNSサービスで日記などを利用しているユーザも多いが、インターネットのブログとは違いgoogle, yahooなどから検索できないようになっていて、日記も友人だけに公開から全体に公開まで日記ごとに公開範囲を設定することが可能である。

だからmixiで何か発言しても普通はmixi内だけの話に収束する。そのためかどうかはわからないがこの事件での利用者のように気軽にプライベートな話題をする人も多いのではないだろうか?

もちろん、この話では詐欺的な行為をした利用者が一番悪いのだと思うが、インターネット登場以前だとこれほど騒ぎにならなかったのではないだろうか?

インターネットは全世界からのネットワークとつながっている。実社会と同じように賢者もいれば愚者も存在する。

専門家がブログなどで専門的な知識を披露してくれることは非常にありがたい。一方愚者はインターネットがどのようなものか正しい判断を行えないのにインターネットを利用し自爆する。

インターネットは全世界とつながっていることを認識できないものはやはり発言を控えるべきでないのかと考える。
mixiは検索エンジンからは隔離され、オープンなサイトと比較すればアクセスは制限されているが、mixiで書かれたことをそれ以外の場所にコピペすることによりmixi以外のユーザも見ることが可能になる。

馬鹿は別に増えてないよ、可視化されただけ
ただ昔と違うのは、その武勇伝を披露する相手が友達や後輩というリアルの限られた相手から、Webに変わってしまったというだけ。人間自体は 別に何も進歩していないのに、声の届く先が日本中どころか世界中まで一気に広がっている。不用意な発言をすればあっという間にコピー・引用で複製・拡大し ていき、即座に「空気を読まない部外者」に通報されてしまう時代になってしまった。

このように友達に話すようにインターネットを利用していることは非常に怖いことであると思う。
インターネットがない時代、愚かなことを言ってもせいぜい友達の友達くらいにしか伝わらなかったし、件のようなことであれば日本中に知れ渡ることもなかっただろう。
そもそも新聞やテレビで取り上げるのにはあまりにもせこい犯罪であるからだ。

ネットでそれなりに取り上げられたのは、これを見て同じことをしようとする模倣犯があらわれたりする恐れがあったこととこのようなことを日記で書き込む幼稚な利用者へ関心が持たれたからではないだろうか?

愚かさとインターネット—-情報へのアクセシビリティは“愚者”に何をもたらすか
ところが、インターネットが、情報技術が、都市化が、“愚者”を世界と直結可能にした。“愚者”を世界から優しく隔絶していた障壁は、かくし て取り払われた。今では、どれほどの“愚者”であろうとも、2chやSNSやYouTubeを通して自由に情報発信/情報受信することが出来る。その結 果、今、何が起こっているのか

ここで、言われているように利用者はいろいろなサービスを利用して世界に向けて情報を発信することが可能である。また、サービス提供側は利用者がサービスを有効活用してくれるかどうかを見極めることが(簡単に)出来ないから誰でも受け入れるようにしているのだろう。

インターネットの無料サービスを利用すればどのようなことでも発言ができアップしたその瞬間から世界中からアクセスすることが可能になる。

愚者はその愚かさゆえ実社会には出てこれない。ネットのほうが愚者に出会う確率は高いだろう。「賢い」のか「愚かな」のか文面から自動的に判別する テクノロジーはないし、仮にあってもそれは変なフィルタリングがかかる可能性があるので結局それを判別するのは利用者である(しそうあるべきである)。そのため、このような愚者と付き合わなければいけないこともブログや掲示板を運営している場合覚悟しておく必要があるし、掲示板を利用する場合も愚者を見分ける能力があったほうがいいだろう。

例の「高校生サイゼリア返金事件」が収束したと思った後、また、おんなじ様な事件が起こった。

またmixiでFラン大学生(19歳)がサイゼリア返金詐欺を告白!!学習能力のない人々
【トレビアン】学習能力無し! またもやサイゼリヤ不正請求をmixiでの告白が発覚!?

推測するしかないが、問題の日記を書いた人は「高校生サイゼリア返金事件」についてはまったく知らなかったのではないだろうか?知っていて書いたなら、あまりにも幼稚すぎるというほかないと思う。

また先に紹介した記事が掲載されているサイトで別の事件について報告されていた。

【ブログ炎上】倫理観崩壊の超絶DQNチンピラ、泥棒(車上荒らし)、麻薬常習、障害年金(月6万)の不正受け取り、密輸、御祝儀泥棒をブログで堂々告白!!

ここであげられているブログをみると、どこまで本当かわからない。
もし仮にこれが本当の話だとしたら、そのブログの管理者のような人間にインターネットで発言することは非常に危険な感じがする。(ただし、私はこの事件は、「釣り」のような気がする。)

これらの事例からもわかるようにネットの特性について理解をよくしていない人たちがネットで発言することについては、リスクが高いのではないかと考える。(ヲチする分には気楽だが)

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