人は本当に真実だけを求めているのだろうか?

世の中には嘘がたくさん存在する。
けどそのような嘘が嘘と認識されずに本当のことだと思われることが多い。
既存のメディアはネットに嘘や誹謗中傷があふれかえっていることを指摘するが、それは何もネットに限ったことではない。
なぜ嘘がまかり通るのだろうか?
たとえばイラク戦争は「イラクに大量破壊兵器がある」と嘘の報告を元に始められた。
実際にはたくさんの人がその情報を信じてイラク戦争開戦に賛成しそのときのブッシュ大統領の支持率は非常に高かった。
もちろん、メディアがだらしなかったからだということも考えられるが、それだけではないと思う。
人は自分が想像できる情報を信じてしまう傾向があるのではないだろうか?
2008年11月下旬の現在から見ると、「ブッシュってバカだな。今の米国の惨状はすべてブッシュのせいだ」といった感想を持つ人も多いと思うが、911からイラク戦争開戦までの状況を考えてみると、イラクと戦争をしたがっていたのはブッシュだけではないはずだ。
ブッシュは悪の枢軸などといって煽りまくっていたがやはり911はアメリカ国民がヒステリックになってもおかしくない大事件だったのではないだろうか?
911がなければアフガン侵攻もイラク戦争もなかったと思う。
911によりアメリカ国民は戦争を辞さずという気分になったのだろう。実際に911後はブッシュ大統領の支持率は上がり、愛国法まで制定されたのだから、
もし911後のアメリカにいたなら
もし、今タイムマシーンがあって911直後のアメリカにいって2008年12月の状況をその場にいる人に報告したらその人は信じるのだろうか?
いくつかのことは信じられないのではないだろうか。
- アメリカの金融システムの崩壊
- G20の台頭とドルへの不信
- ビック3の経営危機
- 黒人大統領の登場
- アメリカは2008年までの新自由主義を放棄してその反動があるかも
仮定の話なので断定することがないが、2001年にこのようなことが2008年に起こると言われていたとしても自分は信じなかったと思う。
それは2001年の自分にとっては、自分の想像の範囲を超えているからだ。
人は自分の興味があること想像できることしか見ない
サブプライムローンの危険性については2年ほど前から有識者によって指摘されてきた。
金融の中心にいる人もそのような指摘をされていることは気づいていたと思う。けどなぜ本当に市場がクラッシュするまで対策を取らなかったのだろうか?
自分は金融機関にいたわけでもないので想像するしかない。
- 指摘されていたことは気づいていたが、見て見ないふりをしていた。
- 指摘されていたことがそもそも理解できなかった。
- 指摘されていたことは理解できたが、金融機関は傲慢で何とかなると思っていた。
- 気づいていたが市場が加熱しすぎていて金融機関はどうすることも出来なかった。
どれが本当なのか分からない。けど警告されていたのにも関わらず事前にほとんどきちんとした対策を取らなかったことは事実だと思う。
そもそもチューリップバブルに始まり様々なバブルを人間は経験しているのになんで何回も同じことが起こるのだろうか?
「嘘」は世界をも動かす
嘘と真実の境目はその事象から遠くにいる人や近くにいる人からは曖昧なものなのだろう。
もしアメリカの金融が絶好調の時にその場にいたらサブプライム問題について指摘されたとしても自分は指摘されたことに対して感情的に反発したかもしれない。
結局自分が分かることは「嘘」にだまされる人が多いほど「嘘」が世界を動かすということだけだ。
けど、「嘘」で犠牲になる人がいるっていうことは「不条理」だと思う。
イラクで殺された人は今のアメリカを見てどう思うんだろうか?
嘘を見破るには「常識」を捨てる勇気が必要
ある情報をみて信じるかどうかは受け手の「常識」によるのではないだろうか?
911後のアメリカ国民の過剰反応は「未知の」イスラム教徒に対する誤解も存分にあったと思う。
ネットに限らず自分の持っている「常識」を疑う勇気を持たない限り嘘は見破れないのではないのではないだろうか?
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